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  • 肩の症状・疾患(肩関節)

    五十肩(肩関節周囲炎)

      概要

      40〜60代に多くみられる肩の疾患で、特に明らかな原因がなく徐々に肩の動きが悪くなり、痛みが生じるのが特徴です。
      「五十肩」「四十肩」とも呼ばれます。関節包に炎症が起こることで、動かすたびに強い痛みを感じるようになります。

      主な症状

      肩を動かすとズキッとした痛みが出る
      夜中に痛みで目が覚める(夜間痛)
      髪を結ぶ・エプロンを結ぶなどの動作が困難
      徐々に肩が動かなくなる(拘縮)

      治療方法

      急性期には痛みを抑えるための薬や関節内注射を行います。
      炎症が落ち着いたら肩関節の可動域改善を目的としたリハビリとハイドロリリースを行うことで拘縮の進行を防ぎます。
      回復期には運動療法を中心に、日常動作の回復を目指します。

      よくあるご質問

      Q1. 五十肩は自然に治るって聞きましたが、本当ですか?
      A. 自然に回復することもありますが、痛みが長引いたり、肩が動かしにくくなったまま残るケースもあります。適切な時期にリハビリや注射を行うことで、回復が早まり、後遺症を防ぐことができます。

      Q2. 肩が痛くて夜も眠れません。どうすればよいですか?
      A. 夜間痛が強い時期は「急性期」の可能性が高く、炎症を抑える内服薬や関節内注射が有効です。無理に動かすと悪化する場合もあるため、医師の指示に従って適切な治療を受けましょう。

      Q3. どれくらいの期間で治りますか?
      A. 一般的には数か月〜1年ほどかけて徐々に回復します。痛みの程度や拘縮の有無によっても異なりますが、炎症期・拘縮期・回復期と段階を追って治療を進めることで、日常生活への復帰が可能になります。

      文責・監修 金田 卓也
    五十肩

    腱板断裂(けんばんだんれつ)

      概要

      肩を支える「腱板」と呼ばれる筋肉・腱の一部が、加齢や外傷などで部分的または完全に切れてしまう状態です。
      転倒や重い荷物を持ち上げた際に発症することもあります。
      放置すると肩の機能が低下し、日常生活に支障が出ることもあります。

      主な症状

      腕を挙げる時に痛みがある
      力が入りにくく、物を持ち上げづらい
      夜間にズキズキと痛む
      自分で腕を上げられないが、他人が動かせば挙がる

      治療方法

      MRIで断裂の有無や程度を確認します。
      部分断裂や軽度であれば保存療法(注射・リハビリ)を行い、炎症を抑えて機能を回復させます。
      重度の断裂や回復が難しい場合は、提携医療機関での手術(関節鏡視下手術など)を検討します。

      よくあるご質問

      Q1. 腱板断裂は自然に治りますか?
      A. 完全に切れてしまった腱板は自然に元通りにはなりません。ただし、部分断裂や軽度の断裂であれば、痛みを抑えながら筋肉の機能を補うリハビリにより、日常生活に支障のないレベルまで回復できることがあります。

      Q2. 四十肩・五十肩との違いは何ですか?
      A. 四十肩・五十肩は炎症によって関節の動きが硬くなる「拘縮」が特徴ですが、腱板断裂では腱が物理的に切れているため、「力が入らない」「夜間痛が強い」「他人が動かすと腕が上がる」などの特徴があります。MRIなどで診断が必要です。

      Q3. 手術が必要な場合はどうなりますか?
      A. 完全断裂や保存療法で効果がない場合には、手術(関節鏡視下腱板修復術)を提携医療機関で行うことがあります。術後はリハビリを続けることで、肩の機能回復が期待できます。手術の適応やタイミングは、年齢・活動レベル・症状の強さなどを総合的に判断します。

      文責・監修 金田 卓也
    腱板断裂

    肩関節不安定症(反復性肩関節脱臼)

      概要

      肩関節不安定症とは、肩の関節が外れやすくなり、繰り返し脱臼や亜脱臼を起こす状態を指します。
      特に10代〜20代のスポーツ選手に多く一度の脱臼をきっかけに慢性的な不安定感を訴えるようになるケースが目立ちます。
      外傷による肩関節の脱臼は、ラグビー・アメリカンフットボール・柔道などのコンタクトスポーツに多く見られ、前下方脱臼が大多数を占めます。これは、肩を外転・外旋(腕を横に上げて外向きに回す)する動作が強制されたときに生じやすいものです。
      一度脱臼を起こすと、肩関節は構造的に不安定となり、再脱臼しやすくなります。脱臼の回数を重ねるごとに、より軽微な外力でも脱臼が生じるようになり、スポーツ時だけでなく寝返りや衣服の着脱といった日常動作でも脱臼するようになります。このような状態を反復性肩関節脱臼と呼びます。
      実際に、10代での再脱臼率は90%を超えるという報告もあり、特に若年層では早期の評価と治療が重要です。

      主な症状

      肩が「抜けそう」「ズレそう」と感じる
      腕を上げたり後ろに引くと違和感が出る
      繰り返し脱臼してしまう
      肩を庇って動かす癖がつく

      治療方法

      リハビリでは肩甲骨周囲筋や体幹筋を鍛えて安定性を高めます。
      脱臼の頻度が高く、日常生活に支障が出る場合は、関節鏡視下手術による修復を専門機関と連携して実施します。

      肩関節不安定症

      よくあるご質問

      Q1. 一度脱臼しただけでも、治療は必要ですか?
      A. はい。特に若年層(10〜20代)では、初回の脱臼後に再脱臼を起こすリスクが非常に高く(90%以上とも言われます)、放置せずにMRIなどで構造的な損傷の有無を確認し、早期にリハビリや治療方針を決めることが重要です。

      Q2. 脱臼ぐせはリハビリで治せますか?
      A. 肩甲骨や体幹の筋力・安定性を高めるリハビリで、症状の改善や再発予防が期待できます。ただし、すでに構造的な損傷(バンカート損傷など)がある場合は、リハビリだけでは改善が難しいこともあります。

      Q3. 手術は必要ですか?どのような手術になりますか?
      A. 脱臼の回数が多かったり、日常生活に支障が出ている場合には、関節鏡視下手術による損傷部の修復が検討されます。スポーツ復帰を希望する方や若い世代では、早期手術が再発防止に効果的です。

      文責・監修 金田 卓也
    肩関節不安定症

    インピンジメント症候群(肩峰下滑液包炎)

      概要

      肩を動かす際に腱板と肩の骨(肩峰)が衝突(インピンジ)し、炎症が生じることで痛みが出る状態です。
      繰り返しの動作や使いすぎが原因で、腱板炎や滑液包炎へと進行することがあります。

      主な症状

      腕を上げる途中で痛みが出る(特に60〜120度の間)
      重い物を持ち上げると痛む
      就寝時に肩を下にして眠れない
      放置すると五十肩に進行することも

      治療方法

      肩の動きをエコーで評価し、炎症部位に対してブロック注射も行います。
      肩甲骨・胸郭の動きを改善するリハビリも並行して実施し、肩の可動域と滑らかな動きを取り戻します。

      よくあるご質問

      Q1. インピンジメント症候群とは何ですか?
      A. 肩を動かすときに、腱板と肩の骨(肩峰)がぶつかってしまい、炎症や痛みが出る状態を指します。繰り返しの動作や使いすぎによって起こり、悪化すると腱板炎や五十肩に進行することがあります。

      Q2. 痛みがあるまま使い続けても大丈夫ですか?
      A. 痛みを我慢して使い続けると、炎症が慢性化したり腱板を傷めるリスクがあります。早期にエコーなどで原因を特定し、注射やリハビリで炎症を抑えることが重要です。

      Q3. リハビリではどんなことをしますか?
      A. 肩甲骨や胸郭の動きに着目し、肩がスムーズに動くように姿勢や筋肉バランスを整えていきます。必要に応じて、痛みの原因となる部位に対してハイドロリリースやストレッチ、運動療法を行います。

      文責・監修 金田 卓也
    インピンジメント症候群

    野球肩(投球障害肩)

      概要

      野球肩とは、投球動作によって肩関節に繰り返し負担がかかることで生じる障害の総称です。特に成長期の選手や投球機会の多いピッチャーに多く見られ、肩の筋肉・腱・骨・軟骨など様々な部位が損傷することがあります。
      原因は年齢や投球フォームによって異なりますが、代表的なものに関節唇損傷(SLAP損傷)や腱板炎(インピンジメント)などがあります。

      主な症状

      投球時の肩の痛み(特に投げ終わりやリリース時)
      肩の可動域制限(腕が上がりにくい・引っかかる感じ)
      投球後の違和感や疲労感が強い
      痛みを我慢しながら投げていると、フォームが崩れて肘や腰も痛くなることがある

      治療方法

      エコー、X線、MRIなどを用いて、損傷部位や進行度を評価します。初期は安静や投球制限、リハビリが基本となり、肩甲骨周囲の柔軟性や体幹の安定性を高めるトレーニングを行います。また、投球フォームや投球数の見直しも重要です。
      当院の医師は、中日ドラゴンズのチームドクターを務める岩堀裕介先生から直接指導を受けておりスポーツ整形の最新知見に基づいた診療を提供しています。
      必要に応じて、岩堀先生をはじめとした専門医への紹介も可能です。
      将来を見据えた正確な診断と選手一人ひとりの状況に合わせた治療・競技復帰をサポートします。

      よくあるご質問

      Q1. 肩に痛みがあるのですが、投げ続けても大丈夫ですか?
      A. 痛みを我慢して投げ続けると、腱や関節唇の損傷が悪化し、競技に長期的な影響が出ることがあります。早めに状態を評価し、必要に応じて投球を一時中止して、適切な治療・リハビリを行うことが大切です。

      Q2. 野球肩は手術が必要になりますか?
      A. 多くの場合は保存療法(安静・投球制限・リハビリ)で改善が期待できます。ただし、関節唇損傷(SLAP損傷)などの重度の障害が見つかった場合は、専門医と相談のうえ手術を検討することもあります。

      Q3. どんなリハビリを行うのですか?
      A. 肩甲骨や股関節の柔軟性を高め、体幹の安定性を強化するトレーニングを中心に行います。また、フォームの見直しや投球数の調整も重要です。再発防止と競技復帰を目指して、段階的にプログラムを進めていきます。

      文責・監修 金田 卓也
    野球肩

    リトルリーガーズショルダー(上腕骨近位骨端線離開)

      概要

      リトルリーガーズショルダーは、成長期の野球少年に多くみられる肩の障害です。特に10〜15歳の投手に好発し、繰り返しの投球動作によるストレスが上腕骨の骨端線(成長軟骨)に加わることで微細な損傷や炎症を生じます。
      成長中の骨は柔らかいため、無理をすると変形や慢性化を招く恐れがあり、早期の診断と適切な休養が重要です。

      主な症状

      投球時の肩の痛み(特にリリース直前や直後)
      肩の前方や外側を押すと痛い(圧痛)
      投球数が増えると痛みが悪化する
      痛みで投球フォームが乱れる(例:手投げになる)
      安静時は痛みがないこともありますが、再開するとすぐに再発するのが特徴です。

      治療方法

      リトルリーガーズショルダーは保存療法が基本で、次のような段階的なアプローチを行います。
      1. 初期(発症直後〜約3週間)
      投球の中止
      安静を保ち、日常生活でも無理な動作は避けます
      痛みが強い場合はアイシングや鎮痛剤を併用
      肩・肩甲骨・体幹の柔軟性と筋力強化のリハビリを並行して行います
      2. 約3週後(症状によっては前後します)
      レントゲンやMRIで骨端線の状態を評価します
      骨に異常がなければ、シャドーピッチングから練習を再開します
      この時点で痛みが出ないことが重要な目安となります
      3. 痛みがなければ
      軽いキャッチボール → 投球距離や回数を徐々に増加
      必要に応じて投球フォームの見直しを行い、再発予防につなげます

      よくあるご質問

      Q1. リトルリーガーズショルダーは放っておくとどうなりますか?
      A. 成長軟骨に負担がかかることで、骨の変形や成長障害、慢性的な肩の痛みにつながる恐れがあります。一時的に痛みが引いても、再び投げると再発しやすいため、早期の診断と休養が非常に重要です。

      Q2. どのくらいの期間、野球を休む必要がありますか?
      A. 症状の程度にもよりますが、一般的には3週間以上の投球中止が基本です。その間に肩や肩甲骨、体幹のリハビリを行い、再発しにくい身体づくりを進めます。医師の評価のもとで段階的に投球を再開します。

      Q3. 予防のために気をつけることはありますか?
      A. 投球数の管理、十分なウォーミングアップ、フォームの見直しが重要です。また、休養日をしっかりと確保し、体幹や肩甲骨の柔軟性・安定性を高めるトレーニングを日頃から行うことが再発予防につながります。

      文責・監修 金田 卓也
    リトルリーガーズショルダー

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