整形外科
手・手首・指の症状・疾患
ばね指(弾発指)
指の使いすぎや加齢により、腱と腱鞘の間に炎症が起こり、腱の動きがスムーズでなくなる病気です。
指が曲がったまま伸びなくなったり、カクンと跳ねるように動くため「ばね指」と呼ばれます。
更年期の女性や糖尿病の方に多いのが特徴です。
●朝方に指がこわばる
●指を伸ばす時に「カクン」と音がする
●指の付け根(掌側)が押すと痛い
●進行すると指がまったく伸びなくなることも
軽度であれば安静と装具(テーピング・固定)で改善が見込めます。
症状が強くなれば腱鞘内ステロイド注射、難治例には腱鞘切開の手術が選択されます。
Q1. 指を伸ばすときに「カクン」となります。これって病気ですか?
A. はい、それは「ばね指」の特徴的な症状です。指を曲げ伸ばしする腱が炎症を起こし、動きがスムーズにいかなくなることで、引っかかるような動きや音が出るようになります。
Q2. 朝だけ指がこわばるのですが、放っておいても大丈夫ですか?
A. 初期のうちは安静で改善することもありますが、放置すると症状が進行し、指が伸びにくくなったり痛みが強くなることがあります。早めにご相談いただくのがおすすめです。
Q3. 手術が必要になることもありますか?
A. 注射や保存療法で改善しない場合や再発を繰り返す場合には、腱鞘切開の手術が検討されます。短時間の日帰り手術で行うことが多いです。
文責・監修 金田 卓也
手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)
手首にある神経(正中神経)が圧迫され、親指・人差し指・中指にかけてのしびれや痛みが出る病気です。
夜間や明け方に手がしびれて目が覚めることが多く、進行すると親指の付け根の筋肉がやせて細かい動作が難しくなります。
●親指〜中指のしびれ(小指には出ない)
●ボタンが留めにくい、細かい作業がしづらい
●手のひらを叩くとしびれが悪化する(ティネル徴候)
●朝起きたときが一番しびれやすい
エコーで神経の腫れや滑走の悪さを確認し、神経周囲にハイドロリリース(筋膜リリース)を行う神経剥離注射が効果的です。
手首の安静や装具の併用で改善を図ります。
重症例では手根管開放術が必要な場合があります。
Q1. 小指もしびれています。手根管症候群でしょうか?
A. 手根管症候群では、親指〜中指にしびれが出ることが多く、小指のしびれは別の原因(たとえば肘の神経の圧迫など)が関係している場合もあります。しっかりと検査を行い、正確な診断が大切です。
Q2. 夜や朝にしびれが強くなりますが、何か対処法はありますか?
A. 夜間や起床時のしびれはよくある症状です。手首を軽く固定する装具を使うことで症状が軽減することもあります。症状が続く場合は、注射やリハビリを併用することも検討します。
Q3. 進行するとどうなりますか?
A. 放置すると親指の付け根の筋肉がやせ、細かい作業が難しくなることもあります。早めに治療を始めることで、進行を防ぐことができますので、気になる場合はお気軽にご相談ください。
文責・監修 金田 卓也
ド・ケルバン病(狭窄性腱鞘炎)
親指の付け根から手首にかけての腱鞘炎です。
スマホや育児、デスクワークによる親指の酷使で起こりやすく、特に産後の女性や更年期の方に多いとされています。
●親指を広げたり動かすと痛い
●手首の親指側が押すと痛む
●重いものを持つ、赤ちゃんを抱っこするのがつらい
●親指がスムーズに動かず、日常動作に支障
エコーで腱の動きと炎症の程度を確認し、テーピングやサポーターによる安静、リハビリでの再発予防指導を行います。
強い炎症が続く場合はステロイド注射や腱鞘切開術が考慮されます。
Q1. スマートフォンの使いすぎでも起こると聞きましたが本当ですか?
A. はい。親指を頻繁に使う動作(スクロールや文字入力など)が続くと、親指の腱に負担がかかり、炎症が起こることがあります。スマホの長時間使用がきっかけになるケースもあります。
Q2. 赤ちゃんの抱っこで手首が痛くなりました。これも関係ありますか?
A. はい。産後の女性や育児中の方に多くみられる腱鞘炎の一つです。抱っこや授乳などで親指に負担がかかることで発症することがよくあります。
Q3. 手術しないと治らないのでしょうか?
A. 多くの場合はサポーターや注射などの保存的治療で改善が見込めます。強い痛みが長く続く場合には、腱鞘を開放する手術を検討することもありますが、まずは負担を減らす治療から始めます。
文責・監修 金田 卓也
母指CM関節症(親指つけ根の変形性関節症)
親指のつけ根にあるCM関節が、加齢や使いすぎによってすり減って変形し、つまみ動作や力を入れる動作で痛みが出る病気です。
●瓶のフタが開けづらい
●ペットボトルのキャップをひねると痛い
●手のひらの親指付け根が腫れて痛む
●親指を曲げる・ひねる動作がつらい
軽度ではサポーター・装具による関節安静、消炎鎮痛剤・リハビリで対応します。痛みが続く場合は関節内注射が有効です。
変形や痛みが強い例では、手術(関節形成術など)が適応になることもあります。
エコーで腱の動きと炎症の程度を確認し、テーピングやサポーターによる安静、リハビリでの再発予防指導を行います。
強い炎症が続く場合はステロイド注射や腱鞘切開術が考慮されます。
Q1. 親指のつけ根が痛いのですが、どうしてですか?
A. 親指のつけ根の関節(CM関節)は、ものをつまむ・ひねるといった動作でよく使われます。年齢とともにこの関節の軟骨がすり減ると、炎症や変形が起こり、痛みの原因になります。
Q2. ビンのフタが開けにくいのですが、この病気の特徴ですか?
A. はい。つまむ・ひねるといった動作で痛みが出るのが母指CM関節症の特徴のひとつです。日常のちょっとした動作で違和感がある方は、一度診察をおすすめします。
Q3. どんな治療がありますか?
A. サポーターや装具で関節を安静に保つ方法、注射やリハビリで炎症を抑える治療などがあります。進行した場合には、関節の動きを保ちながら痛みを軽減する手術も検討されます。
文責・監修 金田 卓也
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