整形外科
首の症状・疾患(頚椎・頚部)
頚椎椎間板ヘルニア(けいついついかんばんヘルニア)
首の骨(頚椎)の間にある椎間板が変性し、後方へ飛び出すことで神経を圧迫する病気です。
主に中高年以降や、長時間のデスクワーク、姿勢不良などが引き金となります。
●首の痛み、動かしづらさ
●肩から腕、手にかけてのしびれ
●指の感覚異常、力の入りにくさ
●首を反らすと症状が悪化しやすい
レントゲンやMRIなどの画像検査で神経の圧迫状態を把握し、症状に応じた治療を行います。
神経障害性疼痛に対しては、内服薬を使用して、しびれや痛みを和らげます。
さらに、首・肩周囲の筋肉バランスを整えるリハビリを併用し、姿勢改善や再発予防を目指します。肩甲帯や僧帽筋、肩甲挙筋の緊張が強い場合には、超音波ガイド下でのハイドロリリース(筋膜リリース)も行い、神経周囲の滑走性を高めることで痛みの軽減を図ります。
Q1. 頚椎椎間板ヘルニアは、自然に治りますか?
A. 多くの場合、保存療法(薬・リハビリ)で徐々に改善が期待できます。飛び出した椎間板の一部は自然に吸収されることもあり、数週間〜数ヶ月で痛みやしびれが軽減する方が多いです。
Q2. どんなときに手術が必要になりますか?
A. 保存療法でも症状が改善しない場合や、手や腕の筋力低下、排尿障害などの強い神経症状が出たときは、手術が検討されます。
MRIなどで圧迫の程度を評価しながら判断します。
Q3. 日常生活で気をつけることはありますか?
A. 長時間のうつむき姿勢を避け、こまめに首や肩を動かすことが大切です。また、首を強く反らせる動きや重い物の持ち上げにも注意が必要です。姿勢を見直すことが再発予防にもつながります。
文責・監修 金田 卓也
頚椎症性脊髄症
加齢により頚椎の椎間板がすり減ったり、骨棘(骨のトゲ)が形成されたりして神経が圧迫される慢性疾患です。
●首や肩のこり、重だるさ
●手のしびれ、動かしづらさ
●手先の細かな動作がしにくくなる
●朝方や寒い時期に悪化
痛みやしびれのある場合には内服治療とブロック注射を行います。
リハビリでは可動域を確保し、首〜肩甲骨周囲の血流と筋肉の柔軟性を取り戻します。
Q1. 頚椎症性脊髄症と椎間板ヘルニアはどう違うのですか?
A. 椎間板ヘルニアは椎間板が飛び出して神経を圧迫するのに対し、頚椎症性脊髄症は椎間板の変性や骨のトゲ(骨棘)によって、徐々に神経が圧迫されていく慢性の病気です。どちらも手や腕のしびれが出ますが、進行のスピードや原因が異なります。
Q2. 症状があるけど、放っておいても大丈夫ですか?
A. 進行性の疾患なので、放置するとしびれや筋力低下が強くなることがあります。早期に診断・治療することで、悪化を防ぎ、生活の質を保つことができます。
Q3. 手術が必要になることはありますか?
A. 手や足の筋力低下が強くなったり、歩行が不安定になった場合には手術が検討されます。保存療法で経過を見ながら、必要に応じて専門医が手術のタイミングを判断します。
文責・監修 金田 卓也
頚肩腕症候群(けいけんわんしょうこうぐん)
首から肩、腕にかけての筋肉や神経が過度に緊張し、慢性的な痛みやしびれ、疲労感などを引き起こす症候群です。
特にデスクワーク、スマートフォン操作、育児や家事など、同じ姿勢や反復動作を続ける方に多く見られます。
●首・肩のこり、張り感
●腕や手のしびれ、疲労感
●集中力の低下、倦怠感
●痛みが日によって変動する
原因となっている筋肉の過緊張を、ハイドロリリース(筋膜リリース)やトリガーポイント注射で緩和します。
リハビリでは正しい姿勢指導、ストレッチ指導、肩甲骨の動き改善を通じて、再発しにくい体づくりを行います。
Q1. 頚肩腕症候群は、どんな人がなりやすいですか?
A. 長時間のパソコン作業やスマホ操作、育児・家事などで同じ姿勢を続ける方に多く見られます。猫背や姿勢のくずれがあると、首や肩の筋肉に負担がかかりやすく、症状が出やすくなります。
Q2. 放っておいても自然に良くなりますか?
A. 一時的に良くなることもありますが、原因が解消されないままだと再発や慢性化のリスクがあります。姿勢や生活動作を見直しながら、適切な治療やリハビリを行うことが改善への近道です。
Q3. どんな治療をするのですか?
A. 緊張している筋肉に対してハイドロリリース(筋膜リリース)やトリガーポイント注射を行い、痛みやしびれをやわらげます。
さらに、姿勢の改善や肩甲骨の動きを整えるリハビリを行い、根本的な回復と再発予防を目指します。
文責・監修 金田 卓也
胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)
首から腕に向かう神経や血管が、鎖骨や筋肉の間で圧迫されることにより、しびれや痛みが起こる疾患です。
なで肩や猫背、反復的な腕の使用などが原因になります。
●肩から腕にかけてのしびれ、重だるさ
●手の冷感、握力低下
●物を持つとすぐに疲れる
●肩の高さに腕を挙げると症状が悪化
ハイドロリリース(筋膜リリース)を用いて神経・筋肉間の滑走の回復を目指します。
さらに肩甲骨の動きを整えるリハビリを通じて、日常姿勢の改善と再発防止に努めます。
Q1. 胸郭出口症候群は、どんな人に多いですか?
A. なで肩や猫背の方、デスクワークや腕を頻繁に使う作業をされる方に多く見られます。姿勢のくずれや筋肉の緊張により、神経や血管が圧迫されることで症状が出ます。
Q2. 手がしびれるのですが、頚椎の病気との違いは?
A. 胸郭出口症候群では、腕を上げたときや重い物を持ったときに症状が強くなることが特徴です。一方、頚椎の病気では首の動きにより症状が変化することが多く、画像検査などで鑑別します。
Q3. どんな治療をしますか?
A. 緊張している筋肉に対してハイドロリリース(筋膜リリース)を行い、神経や血管の通り道を広げます。また、リハビリでは姿勢の改善や肩甲骨まわりの柔軟性を高め、再発しにくい体づくりを目指します。
文責・監修 金田 卓也
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