整形外科
再生医療
PRP療法とは?
PRP(Platelet Rich Plasma:多血小板血漿)療法は、患者さまご自身の血液を使用した再生医療の一つで、生まれながらに持つ自然治癒力を利用した治療法です。血液から血小板や成長因子を濃縮・抽出し、それを患部に注射することで、損傷した組織や関節の回復を促進します。
副作用のリスクが低く、手術を回避したい方に適した新しい治療の選択肢として注目されています。ゴルフのタイガー・ウッズ選手や野球の大谷翔平選手も怪我の治療にPRP療法を取り入れ、広く知られるようになりました。近年では、このPRP療法をさらに応用・進化させたPDF-FD®療法も登場しています。当院では「PDF-FD®療法」を導入しています。
PDF-FD®療法の適応症
○スポーツ障害(腱鞘炎、筋肉損傷など)
○関節炎(膝、肩、肘など)
○靭帯損傷、アキレス腱炎
○慢性の筋肉や関節の痛み
○半月板損傷や変形性関節症
○肩腱板損傷や手術後の回復促進
PDF-FD®療法の治療の流れ(当日のご案内)
1. 問診・診察
関節の痛みや違和感の程度を詳しくお伺いし、PDF-FD®療法が適応かどうか医師が判断します。
不安や疑問はお気軽にご相談ください。
2. 採血・検査
約50mlの血液を採取します。採血は外来で行い、ご負担は最小限です。
採血した血液は専門の再生医療センターに送られ、検査・加工されます。
3. 治療薬の作成(約3週間)
採血後、成長因子をフリーズドライ加工するため約3週間かかります。
患部への注射は採血後3週間以降となります。
4. 患部への注射
加工されたご自身の成長因子(PDF-FD®)を患部に注射します。所要時間は5~10分程度で、入院や手術は不要です。
関節は1回、靭帯・腱は2回注射を行います。
5. リハビリテーション
より良い効果を得るため、患部に適度な刺激を与えることが大切です。
注射後は当院リハビリスタッフと連携し、必要に応じてリハビリを実施します。
ご自宅でのケア方法もご案内します。
PDF-FD®療法 料金
○120,000円(税込)/1部位
○220,000円(税込)/2部位
(診察費用、採血・血液検査、作成費用を含む)
○自費診療です。医療費控除の対象となりますので、領収書は大切に保管ください。
○採血の際に治療費をお支払いいただきます。現金・クレジットカードがご利用可能です。
○効果には個人差があります。全ての方に効果が保証されるわけではありません。
副作用について
患者さまご自身の血液から生成されるため副作用は少ないですが、一般的な注射治療に伴う感染リスク、注射部位の痛みや腫れ、熱感、皮下出血などが生じる場合があります。
新しい治療法のため、今後新たなリスクが判明する可能性もあります。
申込方法
「治療について詳しく知りたい」「現在の症状に効果が期待できるか」など気になることがあれば、まずは医師にご相談ください。
治療を希望される場合は直接ご来院のうえ、採血日のご予約をお願いいたします。
- 詳しくはホームページへ
よくあるご質問(Q&A)
Q1. PRP療法とは何ですか?
A1.
PRP療法は、ご自身の血液から血小板や成長因子を取り出し、それを患部に注射して回復を促す再生医療です。
副作用のリスクが少なく、手術を避けたい方にも選ばれています。当院では、さらに進化した「PDF-FD®療法」を行っています。
Q2. PDF-FD®療法はどんな症状に効果がありますか?
A2.
スポーツによる腱や筋肉のケガ、関節炎、靱帯損傷、アキレス腱炎、半月板損傷、変形性関節症、肩の腱板損傷などに幅広く対応します。
特に、保存療法(薬や注射、リハビリ)でも改善せず、でも手術まではしたくない方に適しています。
Q3. 治療の流れはどのようになりますか?
A3.
まず診察で適応かどうかを確認し、その後採血を行います。採血した血液は専門施設で加工され、約3週間後にご自身の成長因子を患部に注射します。
注射後はリハビリを組み合わせて回復をサポートします。
文責・監修 金田 卓也

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