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  • 肘の症状・疾患(肘関節)

    上腕骨外側上顆炎(テニス肘)

      概要

      「テニス肘」は正式には上腕骨外側上顆炎と呼ばれ、肘の外側にある腱が使いすぎにより炎症を起こすことで、痛みが出る疾患です。
      テニス愛好者に多かったことから名付けられましたが、実際にはパソコン作業・家事・荷物の上げ下ろしなど、誰にでも起こり得ます。

      主な症状

      肘の外側がズキッと痛む
      ペットボトルのキャップを開ける時やタオルを絞る動作で痛い
      物を持ち上げると肘に鋭い痛みが走る
      休めば軽快するが、繰り返す

      治療方法

      エコーで腱の炎症や断裂の有無を確認します。
      痛みが強い場合は、ハイドロリリース(筋膜リリース)局所注射を行います。
      根本的な回復にはリハビリが重要で、前腕の筋緊張を緩め、再発を予防する運動療法を行います。
      慢性化した場合はPRP療法(再生医療)も選択肢です。

      よくあるご質問

      Q1. テニスをしていなくても発症しますか?
      A. はい。パソコン作業、家事、育児、重い荷物の持ち運びなど、手首を繰り返し使う動作が原因で誰でも発症する可能性があります。

      Q2. どんな動作で痛みが出ますか?
      A. タオルを絞る・ペットボトルのフタを開ける・物をつかんで持ち上げるなどの動作で、肘の外側に鋭い痛みが走るのが特徴です。

      Q3. どんな治療がありますか?
      A. エコーで腱の状態を確認し、必要に応じてハイドロリリース(筋膜リリース)や局所注射を行います。再発予防のため、前腕の筋肉を柔らかくするリハビリも重要です。慢性の場合にはPRP療法も検討されます。

      文責・監修 金田 卓也
    上腕骨外側上顆炎

    肘部管症候群(ちゅうぶかんしょうこうぐん)

      概要

      肘の内側を走る「尺骨神経(しゃっこつしんけい)」が、肘関節内で圧迫されて起こる神経障害です。
      ひじをぶつけた時にビリッとする感覚は、この尺骨神経によるもので、慢性的な圧迫が続くと感覚異常や筋力低下が生じます。

      主な症状

      小指と薬指のしびれ、感覚低下
      指先の細かい作業がしにくい
      手の筋肉がやせてきた(母指球や骨間筋)
      肘を曲げているとしびれが強まる

      治療方法

      神経伝導検査やエコーで状態を評価し、初期であれば安静や内服、神経の周囲にハイドロリリース(筋膜リリース)を行います。
      しびれや筋力低下が強い場合は、神経の圧迫を解除する手術を検討します。

      よくあるご質問

      Q1. 小指と薬指がしびれますが、これも肘が原因ですか?
      A. はい。肘の内側を通る尺骨神経が圧迫されると、小指と薬指にしびれや感覚異常が起こります。肘部管症候群の典型的な症状です。

      Q2. どんな検査をしますか?
      A. エコーを用いて、神経がどこで圧迫されているかを確認します。進行具合によって治療方法が異なります。

      Q3. しびれがある場合、手術が必要ですか?
      A. 初期であれば安静や内服、ハイドロリリース(筋膜リリース)で改善が期待できますが、筋力低下や筋萎縮がある場合は手術を検討します。

      文責・監修 金田 卓也
    肘部管症候群

    野球肘(やきゅうひじ)

      概要

      野球肘は、投球動作を繰り返すことにより肘関節に過度なストレスがかかって生じる障害の総称です。
      特に小中学生の投手に多く見られます。
      肘の内側(引っ張られる側)、外側(圧迫される側)、後方(骨同士の衝突)など年齢や投球フォームによって障害部位が異なります。

      主なタイプ

      内側型:肘の内側の靱帯や成長軟骨(内側上顆)に炎症や損傷が起こるタイプ。成長期では内側上顆骨端線離開が代表的です。
      外側型:肘の外側の骨(上腕骨小頭)に圧迫が加わり、離断性骨軟骨炎(OCD)を起こすことがあります。
      後方型:投球動作の反復で、肘頭(尺骨後方)と上腕骨が衝突し、骨端線への障害や疲労骨折、骨棘形成、滑膜炎などを生じます。

      主な症状

      投球時や投球後の肘の痛み
      肘の可動域制限(完全に伸びない・曲がらない)
      腫れや引っかかり感、パフォーマンスの低下
      圧痛(押したときの痛み)

      治療方法

      画像検査(X線、エコー、必要に応じてMRI)で状態を評価します。多くは安静や投球制限、リハビリによる保存療法で改善しますが、痛みが長引く場合や保存療法で改善しない場合には手術が検討されることもあります
      リハビリでは肘そのものの可動域や炎症の回復だけでなく、肩甲帯や股関節まわりの柔軟性を高めることに重点を置きます。全身の動きが硬いと肘に過剰な負担が集中するため、肘に負荷をかけないフォームに導くことが、再発予防と競技復帰への鍵となります
      当院の医師は、中日ドラゴンズのチームドクターである岩堀裕介先生から直接ご指導を受けており最新のスポーツ整形外科の知見を基に診療を行っています。
      必要に応じて、岩堀先生をはじめとした専門医への紹介も可能です。将来を見据えた早期診断と適切な対応が、競技復帰への第一歩です。気になる痛みがある場合はお早めにご相談ください。

      よくあるご質問

      Q1. 子どもが投球後に肘が痛いと言います。すぐに受診すべきですか?
      A. はい。成長期の肘は非常にデリケートで、放置すると将来的な障害につながることもあります。早めの画像検査と投球制限が重要です。

      Q2. 野球肘にはどんなタイプがありますか?
      A. 内側型(靭帯・成長軟骨)、外側型(離断性骨軟骨炎)、後方型(肘頭の衝突)などがあり、年齢やフォームにより異なります。

      Q3. 投球再開はいつからできますか?
      A. 投球再開の時期は患者さんの症状や障害の種類・程度によって異なります。CTやMRIなどの画像検査で組織の状態が改善していることを確認した上で、痛みの有無や可動域、筋力、フォームの安定性などを総合的に評価し、段階的に投球を再開します。医師とリハビリスタッフが連携して慎重に判断します。

      文責・監修 金田 卓也
    野球肘

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